モリアオガエルが産卵 正明寺の大興寺で
福知山市正明寺の大興寺(有賀祖道住職)で17日、今年もモリアオガエルの産卵が始まった。境内の池の脇にある木の枝に、白い泡状の塊を作り産み付けている。
モリアオガエルが産卵するのは、本堂横の地下水がわき出る池。1988年に住職になった有賀師が、ユニークな習性を持つこのカエルに興味を持ち、天敵のザリガニやイモリを他の池に移すなど保護している。今ではモリアオガエルのお寺として知られている。
有賀住職によると、毎年5月中旬に卵を産み始める。今年もほぼ平年並みという。17日朝、池を見回ると、池に張り出した高さ3mほどのモミジの枝に白い泡状の卵塊を作っていた。
雌と雄が一緒に後ろ足でかき混ぜながら泡状の塊を作り、その中に産卵する。約1週間でオタマジャクシになり、池に落ちて40日ほど水中生活を送りカエルになるという。
「大雨が降ると高い枝に産む。昨日からよく雨が降ったから高いところに産んだのでしょう。毎年40個ほどの卵塊を作ります。梅雨入り時分が産卵のピークになりますね」と有賀住職は話していた。
写真:池に張り出したモミジの枝に卵を産み付けた。右下は、産卵に来る雌を待つモリアオガエルの雄
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