娘とモリアオ人口孵化観察に挑戦
今年は孵化してみよう
卵塊の採取
孵化までの道のり−−
エサは??
大きくなったよ!!!!!!
エラ呼吸から肺呼吸へ..
アンケ−ト&メ−ル
大切に枝から切り取ってきました。
さ−−「オタマジャクシ」としての生活の始まりです。
この時期、京都府三和町立川合小学校でのモリアオ観察の外部講師としてご縁いただきました。平成12年1年生土田学級エサについての調査はここに詳しくあります
観察メモ
結局最終的に孵化させた卵塊は計7個。水槽3(出費でした...。セットの安物ですが..)
孵化したオタマは約3000匹
エサを与えすぎると水質が濁ります、しかしオタマが大きくなってエサ不足だと共食い始める。
共食いが始まったら、水槽を増やしてオタマの数を減らして調整する。
一つの卵塊からの孵化したおたまは個体すべてに体歪みがあり、奇形での観察となりました。
水質なのか原因は不明です。今後の観察に注意したいと思ってます。
モリアオを自宅で飼育している記録はちさとさんのおもしろ、おかしいモリアオ観察記録ご覧下さい。
有賀祖道 瑠璃 合掌
モリアオ観察していて、その年の気象状況によって孵化率が違うのに毎年考えていました。
雨が少なくて、メレンゲ状の卵塊が乾燥してしまったり、雨が強く降り卵塊が壊れたり..。
自然の猛威にはそのままの状態では対応出来ません。
最近の保護活動により産卵卵塊も増加してきたので、今年は人口孵化と飼育に娘と挑戦しました。
さて、今年はいつもの本堂横の池の他に、山門下の池にも産卵しました。合計3個。
卵塊と同じ池の水を張った水槽に、金網を載せて用意完了。
この金網に優しく卵塊を置きます。
そして霧吹きで定期的(一日5−6回与えた)に卵塊に湿り気を与えます。
約1週間で孵化します。(部屋の気温によって早くなることもあります)
5日目で黒いモゾモゾと動く、小さなオタマ発見。
6日目には霧吹きをかけると、少しの水の流れに乗り下にポトン
と落ちてきました。
これが自然界だと、落ちた途端に水中の「イモリ」「ザリガニ」「その他」に食べられます。
自然は厳しい...。
卵塊から一緒落ちた「白い泡」を食べているのも観察されます。
普段は市販の「メダカのエサ」を与えました。金魚のエサは粒が大きいのでメダカ用はビッタリです。
与えすぎると水質が汚れますので、簡易濾過装置内蔵のエア−ポンプも使用しました。
1週間に1回−2回水量の2/3ぐらい水交換しました。
毎日朝晩2回エサを与えたら、大きくなるのが早い、早い。
同じ時期に自然の池で孵化した仲間と比べると、成長も早いし、大きさもビック。
肥満体の「オタマ」のようです。
後ろ足が体からチョロット見えてから、やがて前足が出てきました。あと少しです。
手足が揃い、尾が体内に吸収(切れたり、無くなるのではない)されたら「カエルへの変態」の準備です。
上陸に備えて水槽の水も相当少なくして、登る枝、板きれを入れます。
オタマは水中ではエラ呼吸、変態して上陸すると肺呼吸になります。
人間では考えられない自然界の神秘です。
この上陸の時に、水中に落ちて「溺れるカエル」も多いです。
上陸したカエルもおおくなり、エサも「メダカのエサ」ではなく、小さな虫を与えなければならないので
このへんで元の池に戻すことにしました。
「3年後 大人に成熟して帰ってくれることを願って お別れしました」
孵化してからカエルに変態するまで約25日−40日(気温、水温によって異なります)
追記 観察の経過で残念なことに亡くなった「オタマジャクシ、カエル」達に感謝の意を表すと同時に、経一巻
を以て供養といたします。
メ−ルまたはアンケ−トです |
大興寺 住職 有賀祖道 合掌